尿細胞診-コンタミ例-①

佐竹立成

症例

尿 80歳代 女性
現病歴:他院にて子宮頸部細胞診、ClassVと診断され婦人科受診。尿検査で尿潜血陽性を指摘される。 自然尿細胞診で扁平上皮癌と診断される(図1,2)。 子宮頸部擦過細胞診(図3)、子宮頸部生検(図4)で扁平上皮癌と診断された
その後、バルーン尿細胞診で悪性細胞を見ない。臨床病期IVAと診断された。

細胞診所見

尿細胞診には図1,2のように、角化を伴い多形性を示す細胞が認められ扁平上皮癌細胞と考えられた。

組織所見

診断

子宮原発扁平上皮癌細胞の自然尿へのコンタミネーション。膀胱原発か子宮頸部癌の直接浸潤かの鑑別は困難だが、扁平上皮癌細胞が比較的小集塊を形成してみられる所見がコンタミネーションを疑わせる。

病院別