子宮頚部、内膜
症例
子宮頸部、内膜 70歳代 女性
[臨床経過]
腹痛にて近医受診。癌性腹膜炎が疑われ、当院婦人科紹介受診。
画像検査にて腹水貯留、腹壁、腸間膜の不整な肥厚を指摘された。
[既往歴]
特記事項なし
[職業]
専業主婦
[臨床経過]
腹痛にて近医受診。癌性腹膜炎が疑われ、当院婦人科紹介受診。
画像検査にて腹水貯留、腹壁、腸間膜の不整な肥厚を指摘された。
[既往歴]
特記事項なし
[職業]
専業主婦
細胞診所見
頚部:萎縮所見を背景に、類円形異型細胞の疎な集簇を少数認めた。
核は円形で中心性、明瞭な核小体を有していた。胞体はライトグリーン好性でやや厚ぼったく辺縁はやや不明瞭。
細胞間結合が弱く裂隙がみられた。
内膜:萎縮所見を背景に頚部と同じ異型細胞の集簇を認めた。
多核細胞やオレンジG好性の胞体を有する小型細胞も少数認められた。
核は円形で中心性、明瞭な核小体を有していた。胞体はライトグリーン好性でやや厚ぼったく辺縁はやや不明瞭。
細胞間結合が弱く裂隙がみられた。
内膜:萎縮所見を背景に頚部と同じ異型細胞の集簇を認めた。
多核細胞やオレンジG好性の胞体を有する小型細胞も少数認められた。
組織所見
まとめ / 考察
免疫染色で中皮マーカー(WT1,Calretinin,D2-40,Mesothelin,CK5) がすべて陽性であり、腹膜原発の悪性中皮腫と診断した。
子宮に播種性の病変はなく、卵管を介した体腔液の逆流性漏出によるものと考えられた。
子宮に播種性の病変はなく、卵管を介した体腔液の逆流性漏出によるものと考えられた。