胃粘膜下腫瘍 （EUS-FNA） 60歳代 男性
症例は60歳代男性。
検診にて胃SMT指摘され、EUS目的にて本院来院。
EUS-FNA施行し、SMTの細胞を採取した。

紡錘形核と細長い細胞質を持った細胞が束状に配列し、細胞が集塊状、一部散在性に出現していた。
結合性は強く、細胞密度もやや高いが細胞異型は軽度であった。レース状の細胞質で、N/C比は低く、核縁の肥厚は見られず、クロマチンの増量も軽度であった。

腫瘍の大きさは25x19mm。紡錘形核と細長い細胞質を有する腫瘍細胞の束状交錯が見られる。
免疫染色にて腫瘍細胞はCD117(c-kit)+, CD34+, S-100+(ごく一部), desmin-, MIB-1 labeling index 5%程度であり、核分裂像は多い部位で3/50HPF見られる。
壊死は見られない。
Gastrointestinal stromal tumorと診断した。