クライオ生検での鉗子洗浄細胞診による肺原発性diffuse large B-cell lymphomaの一例

道塲 彩乃1),3)、櫻井 映子1),2)、須藤 健助3)、米倉 由香3)、塚本 徹哉2)

症例

右肺下葉 80歳代 男性
右肺下葉に8cm大の腫瘤影および右胸水貯留を認め、クライオ生検を施行した。

細胞診所見

類円形や紡錘形で核形不整のある腫瘍細胞がびまん性に増殖していた。
免疫染色の結果、腫瘍細胞はCD3陰性、CD10、CD79aに陽性を示した。びまん性大細胞型リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma: DLBCL)と診断された。


組織所見

類円形や紡錘形で核形不整のある腫瘍細胞がびまん性に増殖していた。
免疫染色の結果、腫瘍細胞はCD3陰性、CD10、CD79aに陽性を示した。びまん性大細胞型リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma: DLBCL)と診断された。

まとめ / 考察

クライオ生検は通常生検よりも大きな組織片を得られることが一番の利点だが、本症例のように凍結による採取過程で細胞の変性が顕著に認められることもあり、細胞診のみでは組織型推定が困難で免疫染色を含めた総合的な診断を必要とすることもある。

病院別