延髄に発生したgerminomaの一例
症例
脳 10歳代 男性
めまい、ふらつき、嘔吐にて受診。
MRI にて延髄下部に腫瘤状病変を認め腫瘍摘出術を施行、捺印により標本を作製した。
めまい、ふらつき、嘔吐にて受診。
MRI にて延髄下部に腫瘤状病変を認め腫瘍摘出術を施行、捺印により標本を作製した。
細胞診所見
小型リンパ球を背景に大型の腫瘍細胞が小集塊および孤在性に出現していた。
腫瘍細胞は淡明な細胞質を持ち、核は類円形でN/C比が高く、大型の核小体も認めた。
腫瘍細胞は淡明な細胞質を持ち、核は類円形でN/C比が高く、大型の核小体も認めた。
組織所見
淡明な胞体を有し核小体の目立つ大型円形の腫瘍細胞が、密に増殖する像を認める。背景に密なリンパ球浸潤を伴い、two cell patternが見られる。免疫染色で腫瘍細胞はc-kit, D2-40, Oct4, PLAPいずれも陽性であり、形態像と合わせてgerminomaの所見である。
まとめ / 考察
本症例の細胞診標本は強い挫滅を伴い、診断に適した細胞成分はごくわずかであった。診断価値の高い標本を作製するためには、圧挫法と捺印法のそれぞれの特徴を理解し、症例に応じた標本作成法を選択する必要がある。本症例は18歳、正中線上発生という背景からgerminomaを疑い、捺印法を選択、検体をガラス面に強く押し付けない、スライドさせないといった操作上の工夫を行うことで、挫滅の少ないより診断に有用な標本作成が可能だと考えられた。




